米国株の損益は為替の影響を受けることについて考えてみた
皆さん、こんにちは、j8です。
米国株をやる時に考えなければならないことって、いろいろあるかと思います。
今日はそれらについて考えていきたいと思います。
✓ 問題提起
・米国株をやる時、為替も考えなければならないの?
・米国株の手数料ってどうなっているの?
・米国株の税金ってどうなっているの?
こんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
✓ 結果の明示
・米国株の損益は為替の影響を受けることについて考えてみた
・米国株の取引手数料はこうなっている(auカブコム証券の場合)
・米国株の税金を調べてみた(日本株との比較)
・僕は日本株主体でやっています
米国株をやってきた僕が、その経験に基づいて解説していきます。
米国株の損益について考えてみた
日本株の場合、損益を考える時は、株価が上がったとか下がったとか、株価の上下を考えるかと思います。
しかし、外国株はそうはいきません。
株価だけでなく、為替を考慮しなければならないのです。
株価の上下だけでなく、為替の上下も考慮しなければならなく複雑です。
日本株の場合は、100円の銘柄が、110円に値上がりすれば、10円の利益になります。
100円 → 110円 +10円
こんな感じですね。
一方、米国株の場合はそんな単純ではありません。
まずは、0.1ドル株価が値上がりして、為替が変わらず100円/ドルのケースです。
1ドル(100円/ドル) → 1.1ドル(100円/ドル) +10円
こんな感じですね。
為替が買った時と現在と変わらなければ、日本株と同じ感覚で見ることができます。
次のケースは、0.1ドル株価が上昇して、為替が10円円安になるケースです。
1ドル(100円/ドル) → 1.1ドル(110円/ドル) +21円
こんな感じです。
株価の上昇に加えて、円安効果も加わって、為替変動がなかった時に比べで、儲けが2倍になっています。
なかなかおいしい結果になっています。
では、次のケースです。
次のケースは、0.1ドル株価が上昇するのですが、為替が10円円高になるケースです。
1ドル(100円/ドル) → 1.1ドル(90円/ドル) ▲1円
こんな感じです。
この場合は、株価の上昇分を円高が相殺してしまって、逆にわずかですがマイナスになってしまいました。
せっかく株価が上昇したのに残念な結果です。
このように、米国株の場合、株価の上下に加えて、為替の変動も考慮に入れなければならないことがわかります。
米国株の取引手数料はこうなっている(auカブコム証券の場合)
次に、米国株の手数料について見てみましょう。
僕は、3つの証券会社を開設しています。
米国株の取り引きができるのは、auカブコム証券とSBI証券ですが、今回はauカブコム証券について見てみましょう。
auカブコム証券の売買手数料(税込み)
米国株:約定代金×0.495%
日本株:0円
このようになっています。
例えば、2,000円の株価の米国株を100株買うと990円の手数料を支払わなければなりません。
また、今度それを売ると同じく990円を支払わなければならないのです。
つまり、売り買いで、1,980円もの手数料を支払わなければならないのです。
一方で、同じ値段2,000円の銘柄を100株売り買いしても、日本株の場合は、手数料は0円です。
米国株の税金を調べてみた(日本株との比較)
次に、税金についても考えてみましょう。
日本株の場合、売却益にかかる税金は20.315%、配当金にかかる税金も20.315%です。
日本株の場合は、すべて日本国の税となります。
20.315%のうち、15.315%は所得税及び復興特別所得税、5%は住民税となります。
次に米国株です。
米国株の場合、売却益にかかる税金は30.315%、配当金にかかる税金は20.315%です。
米国株の売却益にかかる税金の10%は米国の税、残り20.315%は日本国の税となります。
また、配当金にかかる20.315%の税金はすべて日本国の税金で、20.315%のうち、15.315%は所得税及び復興特別所得税、5%は住民税となります。
売却益にかかる税金は米国と日本で二重課税になっているので、取り返すことはかのうですが、確定申告が必要になります。
それなりの手間がかかります。(税金の勉強にはなるかと思いますが。)
僕は日本株主体でやっています
そんなことを受けて、僕は日本株主体で投資をしています。
個人個人の考え方だとは思いますが、僕はなんでもかんでも自分でコントロールをしたい性格なので、コントロールしなければならない事柄(株価、為替変動)が増えると複雑になって、制御不能になるので、米国株にはあまり積極的になれない状況です。
まとめ
まとめです。
・米国株をやる時は、株価変動だけでなく、為替変動にも気を配らなければならない。
・米国株の取引手数料は日本株に比べて非常に高い。
・米国株の売却益にかかる税金は米国と日本の両方にかかる。これは二重課税で取り返すことはできるが、確定申告が必要で手間がかかる。
以上です。
ではでは。